兼業主夫記

男児3人&ADHDの配偶者との日々

おとしもの

配偶者がイヤフォンを失くしたらしい。

家から駅までのわずか300mの間に落としたのは間違いないらしいのだが(それも疑わしかったので上着のポケットとかカバンとか家の中とかそもそも耳に掛かってないかとかも確認したが、なかった)、私も探したもののない。

諦めて交番に逸失物届を出し帰宅。

 

「完全ワイヤレスだと絶対失くす!」ということもあって左右のイヤフォンが一体型の耳掛けタイプを使っている筈なのだが、何故失くすのか。ものを失くすことのほとんどない私には理解不能

 

まぁそういう(ADHD)人なのでものを失くすなんていうのは日常茶飯事なのだが、今回失くしたのはShokzというメーカーの骨伝道ワイヤレスイヤフォン。安いものではないので、これは出てきて欲しい。

 

【そもそも何故失くしたか】

このイヤフォンはワイヤレスかつオープンイヤー型のワイヤレスなので、音を出していない時もそのまま耳に掛けていて日常生活には何の支障もない。故に基本的に外にいる時は音を出す出さないに関わらず耳に掛けっぱなしにしている。しかし今日はそうしていなかったらしい。

 

【何故耳に掛けていなかったか】

友人とのランチの約束に遅刻しそうだったため急いで家を出る際、慌てて上着のポケットに突っ込んだため。

 

【何故遅刻しそうだったのか】

朝起きる時間および支度をする時間が遅かったため。

 

【何故遅かったのか】

約束の時間に目的地に着くための時間的スケジュールを逆算できないため。

 

となる。

全員が全員ではないと思うが、ADHDの人は時間や期限のスケジューリングが苦手な人が多いらしい。

今は乳児がいて夜眠れないので朝起きられないという要素は大きいが、うちの配偶者ももともとこの傾向が強く、そもそも「何時にどこに着くためには何時に家を出ないといけなくて、そのためには何時に起きないといけなくて、そのためには何時には寝ないといけない」という発想自体を持ち合わせていない。

 

そのため、こちらが上記のスケジュールを管理して説明し誘導する必要がある。(これもADHDの傾向として、とかく物事や作業に対して過集中になるので、ほっとくと何時まででも起きている)

本人もデイリーのタスク表の必要性は感じているらしいが、先送りにし続けている。わたしが会社の日は朝の時点で当日のタスクをToDoリスト的に箇条書きにしてLINEで送ったりしている。

 

とにかく文字に残すということが大事らしく、口頭で伝えてだけではほぼ忘れる。ちょっとしたことでも必ずメモやLINE等で伝達しよう。忘れっぽいのはわたしも同じなので、常にスマートフォンのメモ機能や、急いでいるときは自分の手の甲にメモ書きをしている。最初からタスクが見えていると忘れずこなせるらしい。

 

それにしても目についたことにすぐに気が散ってしまうので完璧にこなすのは難しいが、それでも達成率はだいぶ上がる。本人がタスクの書き出しをできない場合は、家族やパートナーが最初は代理で対応するといいと思う。

 

ToDoリストはメモ紙でもいいのだが、遅刻しがち&注意散漫なので当然失くしものや忘れ物が多い。メモで渡したところでまず携行はされないであろう。

やはり今はみなスマートフォンを持ち歩いていて、これがなければすぐに気が付くと思うので、共有にしたメモ帳を   ToDoリストにするのがいいと思う。時間の把握が苦手な人は各タスクごとに実行の目安時間を決めてアラームも設定しておくとよい。

 

当日の持ち物に関してもやはりリストにして可視化すると良い。

加えて、うちではこちらが準備できるものは玄関のど真ん中に置いて必ず目につくようにもしている。

 

ちなみに我が家では子①も同じような傾向がある。

検査をしているわけではないので明確にはわからないが、わたしと配偶者はそういうもの(子①もADHD)だと思って子①には接している。

 

今では「ADHD」という診断名こそついているものの、昔から「忘れっぽい」とか「遅刻癖」とか、そういう人はたくさんいる。医学的な名称が付くまでは「なんでこの人はこうなんだろう?!付き合ってられない!!」となることもあったろうが、傾向を理解していれば接するこころもちとして「まぁそういう人だから」と軽く思える。併せて実生活の上ではとにかくまずはリスト化。そして協力ができる周りの人は「まぁそういう人だから」と軽ーく手伝ってあげられるといいのかなと思う。

 


 


 

(※2022/12/29の日記を2023/1/12に転記)