VIO
「ヴァイオ」、ではなく「ヴイ•アイ•オー」。
齢32歳、若年おじさん。初めて痔になる。
厳密にいうと「肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)」という、まぁ痔の一種。これが悪化すると所謂「痔瘻」という地獄に繋がるらしい。
担当の先生(細身の男性。眼鏡)の指示により壁を向く形で診察台に横になり、「お尻だけでいいですよ」と言われるも思わず前ごとパンツを下ろすわたし。前を仕舞うタイミングを失ったままのわたしにローションを塗ったくった指をなんの躊躇もなく突っ込んでくる先生。ディスポーザブル手袋越しに患部を探る。痛い。めちゃ痛い。「そこです」「痛いっす」と言っているのに「あーここかー」「ここですかー?」と執拗に患部を攻め立てる先生(細身の男性。眼鏡)。たぶん人生で1番痛かった。
ひとまず抗生物質での様子見を伝えられ診察が終わる。明らかに診察後から熱が上がり痛みが増した。サディスト先生め。
この先また看護や、あるいは介護を受ける時の為に、そのうちVIO脱毛をやろうと思った32歳の秋。別にVも要らないし。
(※2022/10/16の日記を2023/1/11に転記)