兼業主夫記

男児3人&ADHDの配偶者との日々

主婦って…

とても忙しい。

 

子③が産まれて、1ヶ月だけ育休を取った。1ヶ月だけ休みを取ったところで…というのは重々承知だが(3人目なので)、金銭的事情によりそれ以上は生活困難と判断した結果である。育休手当が支給されるのは非常にありがたいが、普段の給与の7割弱でどう生活しろというのか。そして支給はいつされるのか。男親の育休普及の道のりは遠い。

 

「主婦は気楽でいいよな」みたいなイメージはきっと未だに多いと思う。周囲の目を気にしてか以前程大っぴらには聞かなくなった気もするが、やはり働く男性陣からはその思考が滲み出ている。

 

1ヶ月だけとはいえ念願の主婦生活をみっちりやらせてもらった。

子①〜③の面倒をみ、遊びの相手をし、公園に連れて行き、幼稚園や習い事の送り迎えをし、洗濯、掃除、カビ取り、今までほとんどやってこなかった料理もとことんやった。産後の母体や母乳という観点を鑑みると、うちの場合は自炊がベストだったなと思う。

 

最初は「さてのんびり家事でもやるか」のフィーリングだったが、主夫生活は会社生活よりも遥かに忙しい。朝は早く起きて子供に支度をさせないといけないし、洗濯物の取り込みや各種送り迎え、夕飯の支度を考えると昼寝なんかしている暇はない。

 

夜は当日分の洗濯や夜の掃除、翌日の食事や弁当の用意、子①の宿題を見るなど、引き続き休む暇がない。自身の食事も何か他の事をしながらつまむのがやっとだ。

休みに入る前に「このくらい読めるかな♪」と買った3冊の本は結局1冊も読めなかった。(代わりにTBSラジオを1日中掛けていたが)

 

会社で働いている時は朝晩の通勤時間と昼休憩の1時間がある。会社勤めしかしていない人は「俺はこれしか休みがない!」と思っているかもしれないが、主夫はそれすらない。

 

また、新生児がいるので家事も用事もいちいち中断される。これは結構なストレスである。前回の出産から少し期間が開いたので「あー、そういえばこんな感じだったなー」と思い出した。何か自分の中でスケジュールをイメージしていても、必ず中断が入る。

 

 

人ともたくさん会う。わたしの場合は外回りがあるような仕事ではないので、会社の中で会ったり会話を交わす人間は限られる。

 

しかし主夫生活の中では、小学校登校班の集合場所、幼稚園の送り迎え、幼稚園後の公園、習い事の送り迎えで各種おかあさんおとうさんに会う。買い物や所用もたくさんあるので、よく行く魚屋のおばちゃん、自転車屋のおじいちゃん、マンションの掃除をしている管理人さんなど、実に多様な人々と交流がある。楽しい。会社に居てもほとんど仕事の話しか出来ないが、生活圏内では予測不能で様々なおもしろ話が聞ける。

 

今は登校班への送りと幼稚園への送りこそしているものの、すぐ出勤なのでせわしないし、買い物は夜なのでスーパーかドラッグストア。人との交流はない。侘しいものである。

 

そして何より、1日中子供と一緒に居られる。

育休中の1ヶ月は恐らく人生で1番幸福な時間であったと思う。

 

主婦•主夫は、実に人間らしい。素晴らしいものである。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

開局70周年記念 TBSラジオ公式読本 [ 武田 砂鉄 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2023/1/21時点)


 

 

(※2022/9/26の日記を2023/1/11に転記))